2016 スリランカ ジェフリー・バワの作品を巡る旅 〜4/26泊 ナンバー11
その住宅地の片隅にひっそりと佇む、ジェフリー・バワのかつての邸宅、ナンバー11(Number 11)にやってきました。
ここは、一般のホテルではなく、ジェフリー・バワ財団が管理しており、1日1組限定でゲストとしての滞在が許されています。
B&Bで、Rs.36500(日本円で30,000円前後)。
スリランカではなかなかの宿泊費となりますが、文化的価値のある建物の維持に役立てられているのだと思います。
一階のオフィスにいらっしゃるマネージャーの女性は、訛りの少ない綺麗な英語を話す、インテリジェンスを感じる女性でした。
オフィスには優雅な老齢の雄猫、「ユーリ」がいましたが、写真を撮り忘れたのが残念です。
今回のエントリは、写真をひたすら並べ、外界と遮断されたかのような、ナンバー11の目眩く美意識の世界をご覧頂きたいと思います。
(わたしは10代の頃に自分のセンスの無さに絶望し写真を撮ることを諦めたので、iPhoneで撮った垢抜けない写真しか無いのですが、そこはご容赦ください…)
ウェルカムドリンク。
ほんのり塩気を感じるレモネードのようなジュースでした。
暑いスリランカにぴったりのおもてなし。
物腰柔らかな、僧侶のような装いの男性がスタッフとして案内をしてくれました。
建物の保全上、外出時もベルでスタッフの方を呼び出して出掛ける形となります。
ゲストスイートのリビング。
ものすごく広いのですが、どこを取っても美しいので、わたしにとっては緊張してしまいドキドキする空間です…。
リビング、別角度。
リビングの片側にある、バワの書斎。
ゲストスイートの入口の扉と、バワのスケッチ。
扉の裏側は、こんなに美しい装飾が施されています。
リビングにある小上がりのアートワーク。
数々の美しいオブジェがそこかしこにそっと置いてあります。
バワは白と黒のコントラストを好んだようで、このコンビネーションは、至る所、様々な形で目にしました。
存在感のある民芸品らしいキャビネット。
美しいキャンドルホルダー。
これは夜更けに撮った写真。
リビングには明るい照明はなく、このような間接照明があちこちにあり、蠱惑的な空間を作り出していました。
ライトの足元に、かわいいオブジェ。
ここより椅子コレクション。
リビングの隅っこ。
書斎の椅子。
この形は何箇所かで見た気がします。
リビングの隅っこの椅子、その2。
廊下のキャビネットの上のアートワーク。
メインのベッドルーム。
サブのベッドルーム。
階段の踊り場から見える屋根。
優雅な曲線に縁取られた階段。
踊り場から見上げた屋上。
3階のテラスの入口。
アメニティはかわいらしい陶製の容器に。
朝食のフルーツプレート。
フルーツと一緒に出された、ソルト&ペッパー。
パイナップルに少し掛けて頂くんだとか。
びっくりしたけど、意外とフツーの味でした(笑)
スリランカで意外だったことの1つが、肉が旨い、ということでした。
ベーコンやソーセージがほんとに旨い。
日本で売ってるパウチのやつはなんなのかと思うくらい、旨い。
あと、赤身の肉も、やたら、旨い。
日本もいい加減、サシ史上主義、やめればいいのに(すき焼きは除く)。
パン。えっと、普通っす(笑)
ダイニングから望める中庭。
わかりますか、このかっこよさ。
謎の液体ランプと、本物の蝶を使ったトレイ。
一階、ダイニングに行く途中の部屋。
長屋を4軒繋げたという造りゆえ、あちこちに中庭があります。
おそらく、スタッフさんのプライベートエリアの扉。
エントランス、二階へ通じる階段の前の空間。
バワの愛車だったロールスロイスが鎮座するエントランス。
冷蔵庫もなく、ビールも保管できず、わたしとしては不便な一泊でしたが(笑)、人生で無二な一晩を過ごした、特別な時間でした。
美意識の塊のような空間で、世俗と切り離され、えも言われぬ、静謐な空気を味わいました。